スタッフブログ|浄化槽って何?

浄化槽って何?

皆さんこんにちは!
釣り好きのニコニコプランナーの大澤です!

今年は冬の海釣りにチャレンジしよう!
と、前回ブログで話していました。
なので、行ってきました!


※1月初旬
が、日本海の荒波と寒さに苦戦。。。
冬の日本海の厳しさを目の当たりにしました。
そして、そのまま帰りました・・・。

その後、天候が良い日を狙って
数回行きましたが
まったく釣ることが出来ず
ボウズの日々でした・・・。

4月から暖かくなり、魚も増えてくるので
気持ちを切り替えて
子供たちと一緒に行こうと思います!

さて、お家づくりにおいて、
どこの地域で住もうかな?
どんな場所に住もうかな?
と、土地探しをすると思いますが、
その際に知っておいた方が
良いことがあります!!

それは、
生活排水を流す時
『浄化槽』という物が
必要になる地域があるって
皆さんご存じでしたでしょうか?
下水道を使っている地域に
お住まいの方ですと、
浄化槽?なんですそれ?
となる方が多いと思いますが、
住む地域を考える時に
覚えておいて損はないと思います!!

今回のブログは
そんな『浄化槽』について、
ニコニコプランナーの大澤が
お伝えしていきます!!

浄化槽ってなに?

まず、生活排水について知ろう

浄化槽って何?の前に、
生活排水についてお話をします。

生活排水は、私たちが日常生活を
するうえ必ずでてきます。
お家でラーメンを作って、
スープまで飲むと健幸に悪いから!と言って
シンクに流しちゃったりしますよね。

他にもシャンプーやボディーソープで
体を洗った水やトイレの排水など、
生活するうえで必ず出てきます。

生活排水が出てくる水廻り

・トイレ

・キッチン

・お風呂

・洗面化粧台

生活排水をそのまま流してしまうと
環境汚染や感染症の恐れがあるため、
キレイに処理してあげてから
川や海に流されます。

生活排水はそのまま流れないようにしています

汚れた水をそのまま流したら、
臭いも気になりますし、
川や海で生きてる魚たちにも
影響がありますし、
それを食べる私たちにも
影響が出ちゃいます。

なので、生活排水をそのまま流すことは
法律によって禁止されています。

ここで要チェック!

生活排水の行き先は2パターンあります!

生活排水をそのまま流さないようにする
方法がちゃんと考えられています。
これから新築を建てられる方は
次の2点を要チェックです!

生活排水をキレイに
処理する仕組みとして、

『浄化槽』『下水処理施設』
2種類があります。
この2つの大きな違いは
どこで処理するのか?
です。

仕組み1 浄化槽

生活排水を自分の敷地内で処理して
あげるのが『浄化槽』です。

仕組み2 下水処理施設

各地域から下水道を通って生活排水を
まとめて処理
してあげるのが
『下水処理施設』です。

『浄化槽』『下水処理施設』
生活排水を川や海に流せるぐらい
キレイに処理してあげることでは
同じ役割を担っています!

浄化槽って何?

さて、
ここから今回のテーマの浄化槽について
掘り下げていきたいと思います!
浄化槽は生活排水をキレイにする
重要な役割があります。

浄化槽のカタチ

そんな浄化槽は
大きなタンクになっています。
そして地面に埋め込みます。

その上に土間を敷いてあげることで
タンクを覆い隠してあげます。

この状態が浄化槽の最終形態です。
浄化槽は地面の下にあるんです!

なぜ浄化槽の上に土間を敷くの?
という理由は、
土間を上に敷かないと
雨が降った後に浄化槽が
地面から浮き上がってくるから
それを防ぐためです!

浄化槽の種類

敷地内に設置する浄化槽は
2種類処理方法があります。

合併処理浄化槽

お風呂や、キッチンなど住宅から発生する
生活排水のすべてキレイにする!

単独処理浄化槽

トイレ排水のみキレイにする!

現在、単独処理浄化槽は
トイレ以外の生活排水を
そのまま側溝に流すことから、
平成13年4月1日以降の新規設置は
法律で禁止さています。

なので、
これから新築で新たに設置する浄化槽は
全て『合併処理浄化槽』となります!

実は意外と大きい・・・だから設置場所が大事です!

浄化槽は建物の大きさによって
人槽(大きさ)分けられています。

浄化槽の容量

お家に住むのが
おじいちゃん、おばあちゃん
ご両親、ご夫婦、お子様・・・
と3世代一緒!となれば
部屋数も多くなるので
建物も大きくなってきます。
そして、生活排水もその分
多く出てくるので、
浄化槽も大きい物を設置しないと
処理しきれなくなっちゃいます。

どのぐらいの大きさの
浄化槽を設置するかは
環境省により決められた
『建物の延べ床面積(1階+2階の合計面積)』
で決まってきます。
建物が大きくなれば
住む人数も増えるからね!
という考えのもと、
浄化槽の人槽(大きさ)が
決まってきます。

浄化槽の寸法

建物の延べ床面積 人槽(大きさ)
130㎡以下 5人槽
130㎡を超える 7人槽
台所及び浴槽が2箇所以上
(2世帯・大家族住宅)
10人槽

例えば、130㎡以下の建物で考えると
5人槽の『合併処理浄化槽』を設置する場合、
幅:約130㎝ × 奥行:約250㎝ ほどの
場所を確保する必要があります。
また深さについては約200㎝!ほど掘り
設置します。
ちなみに軽自動車が
幅:約140㎝×奥行:約340㎝ぐらいなので
軽自動車の一回り小さいぐらいの
大きさの場所が必要になります!

浄化槽の一般的な設置場所

浄化槽の設置場所については
キレイにした水を流す側溝に
近い場所=駐車スペース
設置される場合が多いです。

その際は車が上に乗り上げても
耐えられるように施工します。
一回り小さいとはいえ
軽自動車に近い大きさの浄化槽。
駐車場の下に設置することで
無駄なスペースを省けます!

軽自動車並みに大きい浄化槽の中ってどうなってるの?

では、『合併処理浄化槽』で
どのように生活排水が処理されるのか?
浄化槽の内部は3つの部屋(処理層)に分かれています。
① 嫌気ろ過層
② 担体流動性物ろ過層
③ 処理水槽

各部屋の中には
・ろ材:大きな固まり、水に溶けた汚れの有機物を微生物が分解。
・接触材:微生物が汚水の有機物を分解。
・消毒層:大腸菌や病原菌を薬剤で消毒し安全な水へ処理。
があり、
生活排水は各部屋を通じ、
微生物によってキレイに浄化され、
側溝に流せるレベルの処理水にしてくれます。
『合併処理浄化槽』はまさに縁の下の力持ちです!

浄化槽は管理がとても大事です!!

浄化槽は定期的なメンテナンスがとても重要です。
メンテナンスをしないと、
・浄化槽が壊れたり
・生活排水が処理できなかったり
などの問題が発生します。

メンテナンスの流れは以下の3つです。

保守点検 4ヶ月に1回 運転状況の確認。
汚物の貯まり具合、消毒剤の補充
清掃 12ヶ月に1~2回 汚物の引き抜き、洗浄・清掃
定期水質検査 12ヶ月に1回 メンテナンスが適切に行われ、処理水の水質が環境保全上支障がないか検査

※点検・清掃の期間は使用状況により変わります

このようなメンテナンスを行う事で
生活排水がキレイで安全な水へ処理されます。

浄化槽についてのまとめ!

以上が浄化槽って何?についての
お話でした!
大事なポイントをおさらいしますと

〇浄化槽が必要な地域かどうか調べる!
〇浄化槽の大きさを確認!
〇浄化槽の設置場所を相談する!
〇浄化槽のメンテナンスを行う!

です!
浄化槽の設置を考えるだけでも
これだけ確認することがあるので
分からない点はご相談ください!

最後に

縁の下の力持ちの浄化槽が
生活排水をキレイにするため
一生懸命がんばってくれている事が
分かっていただけたと思います。

ただ、すべての地域で浄化槽が必要か?
となると、そうではありません。
下水処理施設で生活排水を
処理する地域ですと
浄化槽はいらないことがあります。

ポイントは、
「新築を建てる土地の生活排水処理が
どのように行われているか?」
を知ることです。

お家づくりの予算計画をしている際、
余計に費用がかかっちゃう場合があるので、
事前に調べる・相談することが
大切なポイントです。

ニコニコ住宅では、
お客様の大切なご予算に寄り添って
お家づくりのお手伝いを
させて頂いております。
『ここって浄化槽必要なところなの?』
『生活排水の処理方法ってどうなってるの?』
など、ご不明点・ご不安点について
詳しくご説明させていただきます!

それでは、
また次のブログでお会いしましょう!

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