そうなんです。。。
住宅営業は覚える事が本当に多いんです!!
特に、
入社一年目のころに
私が一番苦労したこと。。。
住宅によく使われる長さの単位、
「寸(すん)・尺(しゃく)・間(けん)」です。
皆さん聞いたことはあるかもしれませんが、
あまり馴染みがない方が多いかと思います!!
そこで今回のお話は
【寸・尺・間ってなに?】について、
私自身の振り返りもかねてご紹介します。
長さの単位なんて
「m(メートル)」や
「mm(ミリメートル)」でいいじゃん!?
と思いますよね?
私も正直なところ
そんな思いが今でもありますが・・・
今回のブログでは
歴史や身近にあるモノを交えて
ご紹介しますので
少々お付き合いください!
いま、私たちが生活していく中で
モノの長さを測るとなると
定規やメジャーなどで測るのが
一般的かと思います。
最近では、スマホなどでも
計測ができるアプリもありますね♪
実は、日本では
メートルで記載されているモノは
明治時代までありませんでした!
もっと言ってしまえば、
それまでは「m(メートル)」の
単位が使われていませんでした。
え、それじゃあ、
それまではどうやって長さを表していたの?
江戸時代まで遡りますが・・・
昔の日本では、
「尺貫法」といわれる単位系を使用していました。
尺貫法というのは、
長さは「尺(しゃく)」
質量は「貫(かん)」
を単位とする表記基準です。
これは、中国が発祥の単位と言われています。
長さの単位は「尺(しゃく)」の他にも、
「寸(すん)」「里(り)」「丈(じょう)」などがあります。
余談になりますが・・・
中国にある「万里の長城」の「万“里”」や、
アニメ「母をたずねて三千里」の「三千“里”」も
長さを表していますね。
ちなみにですが…
これって、どのくらいの長さか分かります?
「万里」だと「5,000km」
「千里」だと「500km」なんです!
なので、主人公マルコは、
母を訪ねて約1.2万キロを旅したわけですね。。。
距離が長すぎて分かりにくいですが、
ざっくり東京~博多間の新幹線5往復分くらい!
が、三千里です。
マルコ、すごい。。。
とっても余談になってしまいましたが…
今回は「寸・尺・間」のお話なので
気になった方は「里」について調べてみてください♪
改めまして…
現在では「m (メートル)」が
国際的に使われるようになりました。
住宅でもすべてではありませんが、
長さを表す単位で“尺貫法”がたくさん使われております!
それでは、「寸・尺・間」についてご説明していきます♪
長さ
1寸=3.03cm
これは、昔話に登場する
「一寸法師」を思い出していただくと
分かりやすいかもしれません!
実は、一寸法師の子どもの頃の
身長は3cm程しかなかったのです。
「一寸」の由来はおそらく
身長から来ているのではないですかね♪
ちなみに一寸法師は針を武器に鬼と戦いますが、
針は一寸より長い場合がほとんどの為、
一寸法師は自分の身長より長い刀(針?)を
使いこなしていたってことになります。
一寸法師、恐るべし。
さて、またまた横道に逸れてしまったのですが。。。
住宅で「寸」が使われる場合は柱の太さなどです。
3.5寸柱や4寸柱など。
長さ
1尺= 30.30cm
(10寸)
「尺」は長さでいうと約30cmですので
「1寸」の10倍になります。
指の長さでモノを測ることから
「尺」という漢字ができたとも言われています。
「尺取虫」はモノを測るときの
手の動きに似ていることから
名前が付けられています!
ちなみにですが
楽器である「尺八」の
名前の由来も実は長さです。
尺八は「1尺8寸(54cm)」の長さであることから、
名前が付けられています。
住宅では、
図面を「尺モジュール」といわれる寸法で
作成することが多いです。
設計図面に書かれている「910」や「1820」は
「mm」単位で表記されておりますが、
「910mm=3尺」「1820mm=6尺」と
尺モジュールが使用されています!
また、
住宅の尺寸法に合わせやすいように、
収納の棚板やカーテン、
窓などのサイズがつくられています。
長さ
1間=約1820mm (6尺)
この「間」という単位ですが、
「寸」や「尺」と違って中国から
伝わったものではなく、
日本古来の長さの単位になります。
しかし、関係性が深く、
1間と6尺
0.5間と3尺は同じ長さなんです。
1間(1820mm)と言われても、
あまり長さが思い浮かばないかもしれませんが、
畳をイメージしていただくと分かりやすいです。
住宅では、部屋の広さを「〇〇畳(帖)」といいますよね?
これは畳の枚数のことで、
上記でご紹介した長さを基に、
面積表記したものです。
「リビング16畳(帖)」であれば、
畳16枚分の広さということです!
1畳分の畳ですが、
長い方が約1間、
短い方が約0.5間になります。
これは私の思ったことですが、
住宅において、尺モジュールが
いまだに使われている理由も
畳の長さや大きさを基準に
しているからかもしれませんね!
ちなみに上記で「約」と書いたのは
畳も地域によっては
サイズが違うからです・・・。
関東地方、静岡県一部地域で使われている
「江戸間」1760mm×880mm
愛知県・岐阜県・三重県・近畿地方・
四国地方・東北地方で使われている
「中京間」1820mm×910mm
関西地方・中国地方・四国地方・九州地方で
使われている
「京間」1910mm×955mm
アパートやマンションで使われている
「団地間」1700mm×850mm
と、地方やアパートなどによっても違いがでます。
アパートの和室が少し狭いと感じる場合も
「団地間」が使われているからでしょう。
畳によってサイズは違いますが、
1間の長さってどれくらいなんだろうと思ったときの
ひとつの目安にしてください!
尺のお話のところで、
住宅では「尺モジュール」を使用していると
お話しましたが、
実は、「尺モジュール」の寸法の他にも、
「メーターモジュール」とよばれる寸法を
使用している住宅会社さんもあります。
「尺モジュール」は、910mmを
基本寸法としておりますが、
「メーターモジュール」では、1,000mmを
基本寸法としております。
こちらの「メーターモジュール」ですが、
「尺モジュール」と比べると、
寸法が90mm(9cm)長いので
部屋の大きさも
少し広く感じられるというメリットがございます!
ですが、全体的に大きくなるので、
「リビングや寝室だけを広くしたいな~」と思っていても、
そのほかの廊下やトイレ部分など大きさを
それほど必要としない部分も広くなります。
家全体が大きくなりますので、
坪数に応じて金額も上がる可能性がございます。
ちなみにですが、
ニコニコ住宅では、
「尺モジュール」を使用しております。
「え、なんで少しでも部屋は広いほうが良いのに
メーターモジュールを使わないの?」
気になりますよね?
日本で昔から使用している寸法は、
「尺モジュール」です。
昔から現在でも使われているということは、
日本人の体格やサイズ感にしっくりとハマる寸法でもあります。
「メーターモジュール」の場合ですと、
先程もお話したそれ程必要のないところ。。。
例えば、ちょっとしたモノを飾る和室の「床の間」や
通路として使う「廊下」などと、
少し面積が大きくなっただけと言っても、
全てお金がかかっています!
私たちニコニコ住宅は日本人の暮らし方に合わせ、
必要なところにお金をかけてもらいたい!
そんな思いから
「尺モジュール」を使用しております!
今回は、
身近にあるものや聞き馴染みのあるものを
踏まえ「寸・尺・間」について
ご紹介させていただきましたが
いかがでしたでしょうか?
「寸・尺・間」については
住宅で多く使われている単位ですが、
住宅以外でも耳にするかもしれません。
その際には、こちらのブログを思い出してください♪
ニコニコ住宅のハウスエージェントは
皆さまにより分かりやすく、
お住まいづくりのお話をさせていただきます。
「こちらの長さは約〇〇メートルですよ」と
かみ砕いてお話をさせて頂くかと思いますが、
ご興味のある方は歴史ある日本の単位を
使ってみてはいかがでしょうか?
この長さの単位を把握しておくと
「リビング16畳(帖)」「寝室8畳(帖)」が
どれくらいかの大きさなのかも
分かるようになります。
だんだんと慣れてくると、
間取りを見ただけでだいたいの長さが
分かるようにもなります。
世間の状況的に
外出があまりできなくなっておりますが、
「寸・尺・間」を覚えていると
チラシやネットに掲載されている
間取りを見ただけでも
「この住宅はこのくらいの広さなのかな!」と
簡単にイメージができます♪
聞き馴染みの少ない
「寸・尺・間」ですが、
この単位を把握しておくと
お住まいづくりをする際に
もっと楽しくなりますよ!
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